2019 苗作りの失敗、考察

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失敗内容

  • ミルキークイーン、つや姫の発芽が揃わなかった。
  • 後から発芽はしたのだが、生育の早い品種に合わせてラブシートを除幕してしまったので直射日光が芽に当たってしまった。
  • そうなると苗が白くなる「白化現象」が起こってしまった。
  • 結果、枯れるまではいかなくても根張不良、丈がバラバラという苗になってしまった。

発芽が遅い部分がでてしまった、その原因を考える。

培土

覆土に安物の培土を使ってしまった。赤土かつ粘土が強い。S培土と以後呼ぶ。

S培土は長年使っていて、床土は今年もすべて使用した。

粘土が強いので、発芽の時に土を持ち上げてしまう。

プール育苗にしてからどうもS培土は良くないような気がして、イナホ培土を覆土には使うようにした。

今年も比べると、イナホ培土はきれいに発芽しているのに対し、S培土は不揃い。

やはり安かろう悪かろう。粘土が強いと表面からの酸素供給不足の心配もある。

床土にも使用しているのだが、田植機の爪にまとわりつく傾向あり。

くん炭

苗箱の軽量化のため、根ばり向上のために床土に混ぜている。

以前くん炭に残っているばか苗菌が3年ほど悪さをしたことあり。

生焼けの部分から全体に広がってしまったのだと思われる。

ユーチューブにて、

「立ち枯れ病では?」

というコメントを頂いた。

もしかすると、くん炭に残っている菌が悪さをしたかもしれない。

プール育苗の場合、苗に水がどれだけ染み込んでいるのかで箱の重さは変わる。

よって、くん炭が軽量化にはいまいち貢献しないという結論に。

軽くしたいなら田植の運び出しの前に、乾燥気味にすれば良い。

来年に向けての取り組み

培土は値段が高くても高品質なものを。ケチって苗が悪いんでは収量に影響がでてしまう。そうなれば、培土代なんてもんじゃなく損をしてしまう。

くん炭は使わない。くん炭を作る手間、混ぜる手間は結構時間がかかる。

肥料入りの培土をコスト面を調査し検討中。

中苗用の箱から根がでて絡まるのは、稚苗用の箱に買い替え、根切のシートを敷くことで対応したい。

稲の播種から育苗初期の方法

2019年4月21日

あー悔しいです! 毎年勉強! 苗の元気は良かったのでバッチリ活着。

来年はもっと精度の良い苗を作れるように、ブログに記録を残します!

ユーチューブもぜひご覧下さい。




2 件のコメント

  • 水稲育苗は温度管理と水管理がすべてです。
    あと、変なところでお金をケチるとろくなことになりませんよ。
    うちも受託分併せて4,000枚ほど育苗していますが、失敗は今年の実績で3枚ほどです。

    うちは上方からの灌水でプール育苗ではありませんが、しっかり観察することが重要かと。

  • YOUTUBEから来ました。当方九州ですが中川さまより若干上手くやれておりますので、
    上から目線で大変恐縮ですが気を悪くなさらずお読みください。

    当方今年は水稲9町ちょっとで苗1700枚+近所の分450枚位を毎年やっております。
    まずお聞きしたいのが種籾が自家種か農協等の更新種か?、消毒は何を使っていらしゃるのか?
    発芽具合のどの程度で箱播きされているのか?水のやり方はどんな具合か等で生育不足と一概に
    言っても原因は複合していることもあるため動画でコレと探ることは難しいと思います。

    動画で一つ気づいたのは1分30秒の画で紹介された箱の反対の端も短いのと下や左下の苗箱も
    隅が短いですね、あくまで私の私見ですが水枯れのような気がします。
    苗箱は必ず枠回りから乾いてきますので、水やりが他の作業に追われて後回しになったりこの位
    でいいだろうと雑にやると20秒すぎの中川さまのお尻の先のようなカマボコ状の苗になります。
    プールのようにも見えますしホースも映っているので水やりの方法は分かりませんがもう少し精進
    が必要な気がします。

    勝手な事ばかり書いて申し訳ありませんが、他の育苗方法もあると当方のやり方もお読み頂けると幸いです。
    あくまで気温の違いなどもあるので参考までに、当方はミルキークイーン2町、ヒノヒカリ5町、サガビヨリ2町です。

    種は毎年更新→スポルタック+スミチオン乳剤の水溶液に一日漬ける→引き上げて昼間12時間広げて乾燥→水道に
    4日漬ける(ここで籾から白いトゲ状がまだ一つの状態、二つに割れて来たら遅いと判断)→ここから他所と違う
    が家の地域の数町クラスは皆同じで冠水なしで種蒔き(軽いしお腹が汚れないし一輪車に起因する水の偏り防止)
    →一反位の丁寧に均平を取った田んぼにビニールハウスのビニール敷いて直置き→2000枚程度なら朝スタートで昼食後
    には蒔き終わるので50%の遮光シートを一重でかけて犬除けの網を周囲に貼る→ここまで終わってようやく水をやる(
    うちはプールなので箱の半分の高さまで入れて直ぐ抜く→あとは雨の日以外に朝一回水を上げて直ぐ抜くの繰り返し。
    これで10数年見本で写真に撮っていいような苗が皆出来ています。

    最後に後一つ、中川様が箱に触れられていましたが反った箱は使われていませんか?もし反っていればそれも原因になりますし
    穴が多いのも水枯れの原因になります。あと動画の苗は伸びすぎです、老苗は活着も悪くなりますし植えた田んぼの画の通り欠株
    が多くなります、どこかで作業を詰めるか苗の頭を消毒した刃物で揃えるべきです。

    偉そうに色々書いてすいませんが、私を含め失敗は誰にでもありますただ農家は良くも悪くも責任は全て自分です、失敗を
    乗り越えて歳を重ね偉そうに人様に享受できるようになってください、それが世代を繋ぐと思っています。
    頑張ってください。

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    山形県の人口よりも猿、イノシシ達のほうが多いかもしれない小さな山の中在住。 農園「ナカガワファーム」を営む32歳。 栽培内容  コメ6ha ねぎ15a、大豆1.5ha 蕎麦2ha 農業歴12年。 Youtubeにて農業動画配信中! 動きの見れる農家やってます。